手塚 宗求「邂逅の山」(平凡社ライブラリー)

価格: 5,442원
手塚宗求、1931年長野県松本市出身。 著者が1956年(昭和31年)夏、24歳で創設し、現在に至るまで経営を続けている小さな山小屋「コロボックル・ヒュッテ」は、『ゆるキャン△』にて志摩リンが、ビーナスラインを通り、霧ヶ峰・車山の肩を訪れた際に立ち寄ったシーンで聖地巡礼化したと言ったほうが分かりやすいか。 この本は、手塚氏が山小屋の番人として過ごす中で体験した、様々な「邂逅(思いがけない出会い)」を描いています。 当時の無人境だった霧ヶ峰の茫漠とした草原に見る、静かな感動、新たな発見、そして自然の厳しさ。 家畜(牛など)のカウベルの音が響き、手つかずの自然が残されていた半世紀前の風景が詳細に描かれています。 山小屋を訪れる旅人たちとの交流、そして山小屋を維持する上での苦労や喜び。 著者は山小屋経営の傍ら執筆活動を続け、特に山岳文芸誌『アルプ』を通じて、詩人・作家の尾崎喜八、串田孫一、山口耀久といった、日本の山岳文学を代表する文人たちと親交を深めました。この本には、彼ら文人たちとの精神的な交流の記録も含まれています。 このエッセイは、単なる山小屋